2007年6月7日木曜日

中東の都市鉄道(3)ハイファの地下ケーブルカー

ハイファの地下ケーブルカー 

ハイファはイスラエル北部の地中海に面した工業都市で、イスラエル北部観光の拠点でもある、人口28万人の美しい港町である。サンフランシスコやナポリにも匹敵するともいわれる美しい町で、ソロモンの詩でもたたえられている。アラブの香りと十字軍の痕跡を随所に残す観光都市である。 1959年に、海岸近くの商業地区とCarmel山頂の住宅地区を結ぶために、高低差274mの全線地下のケーブルカーを開業した。海側のParis Square駅と山頂のGam Ha'em駅間の1.75kmの単線で、途中にすれ違い用の複線部分を一部設けている。駅数は6で、開業時から現在まで変わらない。 車両は2両永久連結方式で、空気ゴムタイヤを使用。列車の運転は地上に設置した電動機2台により、ケーブルで車両を索引する。 山頂駅近くにCarmelit修道院がある関係から、この地下鉄の社名と愛称は「カルメリットCarmelit」という。

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