2007年6月6日水曜日

北朝鮮の都市鉄道(1)概説

北朝鮮の都市鉄道
                    
北朝鮮とはいったいどんな国なのだろうか。現在の日本からはまったく想像がしにくい国になります。しかし、朝鮮半島はかつては北部が工業国の裕福な地域で、南は農業、漁業などの一次産業の貧しい地域だったはずです。しかしそれぞれの独立以降60年も経つた今ではまったく様相が逆転しています。
北朝鮮の都市鉄道といっても、それはピョンヤン(平壌)だけがかろうじて都市といえて、都市鉄道も存在が許されていますが、その他の町は都市といえるかどうかもたいへん疑問です。
北朝鮮という国は非常に多くの地下資源を持っています。日本とは比較にならないくらい豊富な資源保有国です。しかしもっとも必要な石油だけは取れません。エネルギーとしては、石炭と水力発電による電力のみです。戦前日本が建設したアジア最大級の水力発電所がいくつもあり、電力事情には恵まれていましたが、なぜか現状は慢性的な電力不足に悩まされているようです。北朝鮮の鉄道の電化率は、5215kmのうちなんと79%もあり、お隣の韓国の21.4%(3129kmのうち)、日本の60%より、はるかに鉄道電化では先進国なのです。

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