ピョンヤンのトラム、トロリーバス
ピョンヤン市内には、トラム5路線とトロリーバス4路線、そしてバス20路線以上が稼動していて、市民の貴重な足となっています。
(1) トラム
一般のトラムは4路線あり、車両はチェコ製、中国製、ドイツ製などが使用されています。これらのトラム路線は北朝鮮人民軍の兵士たちが1990年から1991年にかけて、人力で建設したものといわれています。
平壌駅―――満景台
西平壌駅―――楽浪
紋繍―――土城
船橋―――松新(この路線は平壌駅と船橋間が廃止になり短縮された)
(2) 特殊なトラム
上記の一般市民のためのトラムのほかに、北朝鮮特有の参拝用のトラムがあります。これは金日成主席を祀る錦繍山(くむすさん)記念館への参拝専用の無料のトラムであり、スイスのチューリッヒで使用されていた中古の車両を購入して運転されているものです。軌間1000mm。参拝客の入場できる午前中のみの運転となっています。
(3) トロリーバス
北朝鮮では極端にガソリンが慢性的に不足しているため、ガソリンが必要なバスは大幅に制限せざるを得ないのです。その代わりに全国的に電気を使うトロリーバスが多く利用されています。しかしピョンヤン市以外ではその電力も不足しているようです。
現在ピョンヤン市街では4路線が稼動中です。
平壌駅―――龍城
平壌駅―――西平壌駅
平壌第二百貨店―――紋繍
黄金原―――凱旋門
なお、車両はハンガリー製が大半だが、北朝鮮製もあるようです。
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